こんにちは。教育長の美濃です。
令和3年度も残すところあと一日となりました。
3月11日には中学校の、3月18日には小学校の卒業式がそれぞれ挙行されました。
コロナ禍ということもあり、3年連続で規模を縮小したものとせざるを得ませんでしたが、全ての学校において心温まる素晴らしい卒業式となりました。
卒業生のみなさん、4月からは学校や自分を取り巻く様々な環境が大きく変わりますが、伸び伸びと元気に頑張ってくれることを期待しています!
小学校の卒業式が終わった後に、児童の登下校の見守りを毎日してくださっている方が「どうしてもお伝えしたいことがある」ということで教育長室に来てくださいました。
お話を伺ったところ、先日、いつものように子どもたちの見守りをしていると、卒業式を数日後に控えた児童が近寄って来て、手紙を手渡してくれたそうです。手紙には、毎日の見守りへのお礼に加え、「『行ってらっしゃい』と言ってくれるのがとても嬉しかった」ということや、「またどこかで会えたらあいさつします!」「中学校へ行っても頑張ります」ということが書かれていたそうです。
また、卒業式当日にも見守りをしていたところ、数人の卒業生が駆け寄って来て、大きな声で「ありがとうございました!」と言ってくれたそうです。
その方は、感激で胸が熱くなったことや、感謝の念をもってそれをストレートに伝えてくれる子どもたちが育っているということがとても嬉しいということを繰り返し語ってくださいました。
令和元年7月に着任して以来、私がずっと感じている松原市の最もよいところは、「学校と地域の方々とのつながりの強さ」です。これがなければ、「セーフコミュニティ」や「インターナショナルセーフスクール(ISS)」の取組みは十分に機能しないのではないかと思います。
また、文部科学省からは「ISSの取組みは、テストの点数や偏差値などでは測ることができない「思いやり」「協調性」「コミュニケーション能力」などといった「非認知能力」の育成という点で、文部科学省が考えているこれからの教育の方向性と共通する点が多い」という評価もいただいています。
今回、お話しいただいたことは、地域・社会全体で子どもを育てるとはどういうことなのか、松原市の教育施策を進めていく上で何が大切なのか、ということを改めて考え直す機会となりました。
どうもありがとうございました。