保護者の皆様へー2学期終業式にあたって
- 公開日
- 2020/12/25
- 更新日
- 2020/12/25
校長メッセージ
2学期の終業式を迎えました。といいますが、2020年が終わろうとしています。3月から臨時休校、そして、例年にない卒業式・入学式、6月からの分散登校・一斉登校。そして、長い2学期が終わります。生徒たちは、常に不安を抱えながらも、日々の学校生活を送っていました。今できることを追求した体育大会、行くことができた修学旅行・校外学習。日々の学習、仲間づくり、部活動、生徒会委員会活動、「命学習」・・・。本当に、生徒たちは、この状況の中、工夫しながら、前向きでした。それこそが成長の証だと感じます。
「新型コロナウイルス」の現状をみると、感染者数の激増・医療機関の逼迫など日々報道されています。連日、亡くなっている方がおられる事実は重く受け取るべきだと思います。欧米ではワクチン接種が始まり、日本でも、来年には段階的に接種が始まる予定のようです。でも、全員に行き渡るまでどれぐらいかかるのかわかりません。令和3年(2021年)。少しでも、よりよい年になるよう祈りながら、日々、対応するしかなさそうです。
では、2学期、そして、この1年、いろいろとお世話になり、ありがとうございました。寒い日が続きますが、お身体、ご自愛ください。
また、令和3年(2021年)が、皆様方にとりまして、よりよい1年になりますよう、お祈り申しあげます。
◎もし、年末年始、体調を崩された場合、お子様に配付しました『年末年始の休日急病診療について』を、ご参考にしてください。(HP配付文章にも掲載しております)
【終業式にてー生徒たちへ】
おはようございます。ようやく、長かった2学期の終業式です。「新型コロナウイルス」の影響で、さまざまな制約がある中での2学期でした。自分たちで工夫した体育大会、本当に行くことができて良かった修学旅行、久しぶりの校外での活動ー1・2年生校外学習、そして、勉強、仲間づくり・クラスづくり、「命学習」部活動、生徒会委員会活動、そして、さまざまな取組み。この状況に不安を感じながらも、前向きに、今できることに取り組んだ姿は、素晴らしかったと思います。
さて、今日は、前回の集会に続き、本の紹介をしたいと思います。今回の本(絵本にもなっています)は、オー・ヘンリーが書いた『賢者の贈り物』です。
あらすじは、こうです。
『あまり裕福ではないヤングという夫婦がいました。クリスマスプレゼントを買うためのお金があまりありません。そこで、夫は、自分の大切な【金の時計】を質に預け、妻がほしがっていた【美しい髪】の毛に飾る【高価な櫛】を買います。一方、妻は、【美しい髪】の毛を売って、夫の大切にしている【金の時計】につける【プラチナの鎖】を買います。そして、クリスマスの日・・・。お互いの行き違いに気づきます。そして、いつの日か、【金の時計】を買い戻し、【美しい髪】が伸びる時まで、おいておこうと約束します。』
作者は、最後に、この夫婦を『賢い』人たちだと結びます。プレゼントをもらえば、うれしくなります。それは、その物というより、そこに込められた相手を想う気持ちがあるからだと思います。この『賢い』は、『やさしい。相手のことを考えることのできる。感謝できる。』という意味だと思います。
では、質問します。
今年、感謝したい(ありがとうと伝えたい人)を心に浮かべてください。
どうですか。家族でしたか。友達でしたか。それとも、それ以外の人でしたか。たくさん思い浮かんできたとしたら、素晴らしいですね。でも、気がつかないだけで、そのほかにも、みんなのことを応援している人は、もっとたくさんいると思います。
今年のクリスマス・お正月は、「新型コロナウイルス」の影響で、家で過ごすことが多くなると思います。まずは、みんなの一番そばにいて、一番応援している家族の人に、感謝の気持ちを、ことばや行動で伝えてほしいと思います。
では最後になりますが、3年生の皆さんに伝えたいことがあります。先の読めない中、いろいろ不安はあると思いますが、立ち止まっていては始まりません。この冬休み、しっかり今やるべきことに取り組んでください。皆さんが、自分の進路に向かい、3ヶ月後、中学校を巣立っていく姿を思い浮かべて、先生達は、応援しています。がんばってください。
では、3学期、みんなの元気な姿と会えることを待っています。