学校日記

2025修学旅行in ナガサキ2日目19

公開日
2025/06/19
更新日
2025/06/19

校長メッセージ

平和式典では、実行委員会のみんなが心を込めて考えてくれた平和宣言を高らかに読み上げてくれました。ご紹介します。

『78期生平和宣言』

1945年8月9日、今から80年前、原子爆弾の投下によって、街は焼け、たくさん

の命が奪われました。生き残った人は原爆の後遺症だけでなく、心に深く傷をおい、その

悲しみや苦しみは自分事として考えても想像を絶するものがあります。そんなつらい体験

をされた被爆者の方が語り部さんとして語ってくれた戦争の話を聞くと、人の命だけでな

く人の思いも奪ってしまう戦争は、最大の人権侵害だと強く思います。

「あなたたちが忘れるから平和ではない。」私たちはこの言葉を心に刻み、平和学習に

とりくんできました。思い出すのもつらいのに、どうして語り部さんは私たちに語ってく

れるのか。原爆によって、生きたかった“いのち”や、当たり前だった“明日”が一瞬で

奪われた人たちの気持ちを学び、平和を願う被爆者の方の「思い」を受け止め、次はその

「思い」を私たちが忘れずにつないでいく番なのです。

平和学習は今日で終わりではありません。私たちは、これまで学習してきたことだけで

なく、平和であるためになかまとつながり、この地で感じたことを決して忘れずに、自分

に問いかけながら、平和を願う一人の人間として、これからも考え続けます。

人が人を殺したり、傷つけたりしないように、まず教室内の暴言暴力をなくすことから

はじめます。誰一人取り残さずに安心して通うことができる学校をつくることが、私たち

にできる第一歩です。そのために、自分と向き合うことから逃げず、自分のことをよく知

り、本音を言い合えるなかま関係を大切にしていきたいです。

私たちは、これからもなかまと平和について考え、行動し、平和のバトンをつないでい

くことを誓います。

2025年6月19日 松原市立松原第三中学校 3年生一同